融資

シンジケートローン2

シンジケートローンはシンジケート団を組成する際に、シンジケート団を組成した
アレンジャーにアレンジメントフィーを支払いますが、手数料はそれだけではありません。

シンジケート団を取りまとめるエージェントにエージェントフィーを
支払わねばなりません。私がいた銀行では年に1回50万円~100万円でした。

エージェントの主な仕事はシンジケート団メンバーを代表して行う事務処理窓口で、
毎月の返済額を融資先に通知することや、シンジケート団にとっての融資の歌集業務
融資先から月次決算(試算表)の提出を受けてシンジケート団と共有する等です。

通常、融資の返済は融資金の償還表に基づき、予め決まった金額を返済していきますが、
ジンジケートローンの場合は市場金利連動金利の場合が多いので、毎回金利が違います。
これは、融資先・シンジケート団双方にとって市場相場との乖離を回避するメリット
がありますし、金利変動によるリスクを予め金利に盛り込みませんので、低金利にできます。

したがって、金利決定の日時のTIBOR(東京インターバンクオッファードレート)を
確認し、経過日数から返済額を算出して融資先とシンジケート団に通知していました。
私が銀行にいた時の返済は、3か月ごとに行うためTIBOR3か月を使っていました。

エージェントはアレンジャーが兼務することが多く、私がいた銀行ではアレンジャーとして
シンジケート団を組むと、必ずエージェントになっていました。

アレンジャーになる銀行は融資先にとって、メインバンクであることが多いため、
常日頃から連絡がとりやすい関係が築けているからでもあります。

一方、コベナンツいわゆる財務制限条項にヒットして、期限の利益を失う約束になっていても、
シンジケート団を説得して回り、あるいはバンクミーティングを開催するなどして、
シンジケート団を維持することもエージェント・アレンジャーの重要な役割です。

財務制限条項とは、2年連続営業利益赤字禁止であるとか、自己資本比率を悪化させないなどの
条項が一般的ですが、契約書を個別に作成しますので、双方同意の上ある程度持通に決められます。

私は法人営業関連部の副部長だったので、バンクミーティングの司会や、レンダーといって
シンジケート団を構成する金融機関にコベナンツヒットで期限の利益を喪失されないよう
よく説得に回りました。